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【生き物の面白い本】知的好奇心が刺激される生物学のおすすめ書籍をランキングで紹介【科学】

生物関連のおすすめ書籍をランキングで紹介していきます。

生き物や生命に関する話は、万人に感心を持たれやすく、知っておくと話のタネになる場面もけっこう多いですよね。

その方面の知識をつけておくと、普段から接している自然を複合的な視点で眺めることもできるようになります。

あと、純粋に読んでいて面白いですね。下手なフィクションよりも現実の生物のほうがよっぽど面白かったりします。

さっそくランキングを第1位から紹介していきます。気になるものがあったらチェックしてみてください!


本川達雄『ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学』

ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学 (中公新書)

ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学 (中公新書)

動物のサイズが違うと機敏さが違い、寿命が違い、総じて時間の流れる速さが違ってくる。行動圏も生息密度も、サイズと一定の関係がある。ところが一生の間に心臓が打つ総数や体重あたりの総エネルギー使用量は、サイズによらず同じなのである。本書はサイズからの発想によって動物のデザインを発見し、その動物のよって立つ論理を人間に理解可能なものにする新しい生物学入門書であり、かつ人類の将来に貴重なヒントを提供する。

92年に発売された本ですが、「めちゃくちゃ面白い生物学の新書」として、現在も読まれ続けています

本書が着目するのは「サイズ」です。

生物の身体のサイズによって、心臓の鼓動の速さ(時間の流れる速さ)のみならず、行動圏や生息密度なども変わってきます。

生き物それぞれが個別の時間軸を持っていて、それが生き方に大きな影響を与えているのです。

世の中の見方が変わります。絶対に読んで損はないと思います!



斉藤和季『植物はなぜ薬を作るのか』

植物はなぜ薬を作るのか (文春新書)

植物はなぜ薬を作るのか (文春新書)

ゲノム科学の進展で、今、薬用植物の世界が熱い!
ポリフェノール、カテキン、フラボノイドなど、今や日常用語として使われている植物由来の成分です。モルヒネやキニーネ、ヤナギの成分から作ったアスピリン、生薬を用いる漢方薬など、人間は古代から植物の作る薬を使ってきました。しかし、つい最近まで、なぜ、どのように植物が薬を作るのかは解明されていなかったのです。
その根源的なメカニズムがわかってきたのは、2000年代に入って植物のゲノム配列が決定されてからのこと。「動かない」選択をした植物が「生き残り」戦略として、動物などの捕食者から身を守るため、いかに巧妙なシステムで「毒」のある成分を作るのか。しかも、その「毒」から自らを守るためにどのような方法を採っているのか。その「毒」には抗がん薬の元となる成分も含まれます。
そうした巧緻なしくみが、ゲノム科学の発展により遺伝子レベルで突き止められるようになってきました。中国からの輸入が困難になりつつあるカンゾウ(甘草)の成分も人工的に作ることが可能になるなど、最先端のバイオテクノロジーにも触れつつ、驚くべき植物の戦略を明らかにします。

2017年に発売された本で、私は最近読んだのですが、めちゃくちゃに面白かったです!

生き物とか化学とかの枠を超えて超おすすめの本です!

植物はなぜ薬を作るのか?」という視点から、素人にもわかりやすいように、薬学と生化学の世界をガイドしてくれます。

普段から使っていたり、食品として摂取している「お薬」のことがよくわかる本です。

読み終えれば、植物やお薬を見る視点が今までとは違ってくると思います。

とても誠実な記述かつ読みやすく、なおかつ面白いという、ここ最近読んだ中では断トツのクオリティでした。



福岡伸一『生物と無生物のあいだ』

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

「生命とは何か」という生命科学最大の問いに、いま分子生物学はどう答えるのか。歴史の闇に沈んだ天才科学者たちの思考を紹介しながら、現在形の生命観を探る。ページをめくる手が止まらない極上の科学ミステリー。分子生物学がたどりついた地平を平易に明かし、目に映る景色がガラリと変える!

理学関連のベストセラーで、一時期は本屋に行くたびに目に入った本です。いまだによく見かけますね。

第一線級の研究者だったこともありながら、作家クラスの文章力を持っている福岡伸一のブレイク作です。

たんなるベストセラーと侮ってはいけません。知的好奇心に溢れた珠玉の科学エッセイです。

作者は専門的に論じることもできる方だと思いますが、今までまったく生命科学に興味が無かった人や、高校で生物を履修していない人でも、すらすらと読み進めることができます。

「分子生物学」という、今まで日本人に縁遠かった分野を、一気に馴染み深いものにした名著です。



コンラート・ローレンツ『ソロモンの指輪―動物行動学入門』

ソロモンの指環―動物行動学入門 (ハヤカワ文庫NF)

ソロモンの指環―動物行動学入門 (ハヤカワ文庫NF)

生後まもないハイイロガンの雌のヒナは、こちらをじっとみつめていた。私のふと洩らした言葉に挨拶のひと鳴きを返した瞬間から、彼女は人間の私を母親と認め、よちよち歩きでどこへでもついてくるようになった…“刷り込み”などの理論で著名なノーベル賞受賞の動物行動学者ローレンツが、けものや鳥、魚たちの生態をユーモアとシンパシーあふれる筆致で描いた、永遠の名作。

動物行動学の金字塔を打ち立て、ノーベル賞を受賞したローレンツが、愛たっぷりに綴った動物観察エッセイです。

やさしく端正な文章で、子供でも読める児童書ふうの言葉遣い、研究に対するまっすぐでブレない姿勢と熱意。

本書から学べるものはたくさんあります

『ファーブル昆虫記』と並んで、子どもにも大人にもぜひ読んで欲しい本です。



ファーブル『昆虫記』

ファーブル昆虫記 10冊セット (岩波文庫)

ファーブル昆虫記 10冊セット (岩波文庫)

完訳 ファーブル昆虫記 第1巻 上

完訳 ファーブル昆虫記 第1巻 上

『昆虫記』(こんちゅうき、フランス語:Souvenirs entomologiques、1879年 - 1907年)は、ジャン・アンリ・ファーブル(1823-1915)の代表作。世界各国で翻訳されており、日本でも『ファーブル昆虫記』として親しまれている。

知らない人はいないほど有名な、昆虫の生態に関する読み物です。

面白すぎて、読めばたちまち「生き物」のことが大好きになってしまうでしょう

子供が読む用であれば、イラストなどが豊富な奥本大三郎訳『完訳 ファーブル昆虫記』が、値段はかなり高いですがおすすめです。

大人なら岩波文庫が良いと思います。



ユクスキュル/クリサート『生物から見た世界』

生物から見た世界 (岩波文庫)

生物から見た世界 (岩波文庫)

  • 作者: ユクスキュル,クリサート,Jakob von Uexk¨ull,日高敏隆,羽田節子
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2005/06/16
  • メディア: 文庫
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甲虫の羽音とチョウの舞う、花咲く野原へ出かけよう。生物たちが独自の知覚と行動でつくりだす“環世界”の多様さ。この本は動物の感覚から知覚へ、行動への作用を探り、生き物の世界像を知る旅にいざなう。行動は刺激に対する物理反応ではなく、環世界あってのものだと唱えた最初の人ユクスキュルの、今なお新鮮な科学の古典。

生物から見た世界を文字で綴る、古典的な生物学の名著です。

1934年に出版されましたが、今なお色褪せません。

科学の正統な実験的アプローチから、各生物の主観的世界を「環世界」と捉え、人間の認識を相対化する哲学的な考察へと進んでいきます。

古さや読みづらさを感じるところは多々ありますが、その面白さは圧倒的です!



中屋敷均『生命のからくり』

生命のからくり (講談社現代新書)

生命のからくり (講談社現代新書)

現在の地球に存在する多様な生き物たちは、単純な化合物から進化してきたと考えられている。「生命」が単なる物質から決別し、その脈打つ「鼓動」を得たのは、どんな出来事が転換点となったのだろうか? 本書では、最近の生命科学の進展から得られた数々の知見を通じて、生命の根源的な性質を「自己情報の保存とその変革」という二つの要素と捉える。これらが悠久の時を経て織りなす「生命」という現象の「からくり」に迫る。

研究者としての本格的なキャリアと第一線級の文章力を併せ持つ著者が、理系が苦手な人でもわかるように説明を尽くした「生命のからくり」の本です。

内容がけっこう高度で、気軽には読みづらいかもしれませんが、間違いなく知見が深まります。

DNAの仕組みなど、「知っておけて良かったな!」という知見のオンパレードです。

ぜひ一読をおすすめします!



鈴木紀之『すごい進化 - 「一見すると不合理」の謎を解く』

すごい進化 - 「一見すると不合理」の謎を解く (中公新書)

すごい進化 - 「一見すると不合理」の謎を解く (中公新書)

スズメバチにうまく擬態しきれないアブ、他種のメスに求愛してしまうテントウムシのオス。一見不合理に見える生き物たちのふるまいは、進化の限界を意味しているのか。それとも、意外な合理性が隠されているのだろうか。1970年代に生物学に革新をもたらした「ハンディキャップ理論」「赤の女王仮説」から、教科書には載っていない最新仮説までたっぷり紹介。わたしたちの直感を裏切る進化の秘密に迫る!

2017年の5月に発売された新刊です!

ここまで面白い本に出会えるのは稀でしょう。。私が読んだことのある進化論系の本の中で、もっともスリリングで知的好奇心に溢れた内容でした

自然淘汰されていく中で、合理的でない形質は生き残れないはずなのに、この世には「不合理」に見える生物がたくさんいます。

彼らの謎を、「進化」という側面から解き明かしていきます。

文章に堅苦しいところがなく、すらすらと読み進めることができるのですが、感心させられるほど理論的な本です。

人間という存在を考える上でも役に立ちそうな視点をたくさん得られる本でした。

まだ電子書籍に対応していないというのが惜しいですね。Kindle化希望です!



長谷川英祐『働かないアリに意義がある』

働かないアリに意義がある (中経の文庫)

働かないアリに意義がある (中経の文庫)

働き者の代名詞的存在のアリ。彼らの組織のなかには、休んでばかりいたり働かないアリもいる。しかし普段せっせと働いているアリが疲れて動けなくなったら、サボっていたアリたちが俄然働きだす。彼らは働くアリたちの交代要因だったのだ。働き者だけの組織よりも働かない者がいたほうが組織は長続きする!?アリの生態から人間社会が見えてくる。

キャッチーなタイトルで読みやすい内容ですが、けっこうしっかり書かれている生物学の本です。

外で見かける蟻はみんな必死に働いているように見えますが、実は、巣の中にいる蟻の7割は特に何をしているわけでもない怠け者なのです。

しかし、それがコロニーの存続に重要な役割を果たしています。

「働くものは偉い」というほど世界は単純に出来てはいないということですね。

生物学として面白いのみならず、ニートに希望を与えてくれる本でもあるのかもしれません(笑)



早川いくを『へんないきもの』

へんないきもの (新潮文庫)

へんないきもの (新潮文庫)

足が85本あるタコ、音波兵器を持つエビ、3時間ご飯を食べないと死ぬネズミ、放射能にも耐える超生命体、サイバーパンク深海魚──。地球上から集めた、愛すべき珍妙生物たちの信じられない生態と忘れられないその形。軽妙な語り口と精緻なイラストで普通の図鑑とはひと味もふた味も違います。あー、どこにいたんだお前たち! 読んで爆笑、見て悶絶。ベストセラー待望の文庫化。

続編の「へんな」「ざんねんな」シリーズが続いている、人気ベストセラーです。DVDや食玩にもなってます。

世界には奇妙な生態の生き物がいくらでもいるんですね。

「こんな生物がいるのか!?」というやつらの数々を、ユーモア溢れる文体で紹介してくれるので、生き物が好きな人ならハマると思います

ただ、面白いのですが、下ネタが多めなので小さな子供には読ませたくはない内容かもしれません。

あと、単なる「紹介」であり、著者自体に生物学の知見があるわけではないので、あくまで読み物として面白いというやつです。学術的には眉をしかめたくなるような表現も多いです。



以上になります。

どの本も、面白さは折り紙付きですので、気になったものからぜひ読んでみてください。

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