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タイトルだけで買う価値のある本『優雅な生活が最高の復讐である』

本日は私の好きな本を紹介したいと思います。

タイトルだけで買う価値があると思わせてくれる本です。その名は『優雅な生活が最高の復讐である』。

作中でも書かれているのですが、この言葉はもともとスペインの諺(ことわざ)らしいです。

英語では「Living Well is the Best Revenge」、直訳するなら「良い暮らしをすることは最高の復讐である」となりますね。

良い暮らしを「優雅な生活」としたのは訳者の采配かもしれませんが、とても良い訳だと思います。

優雅な生活が最高の復讐である (新潮文庫)

優雅な生活が最高の復讐である (新潮文庫)


どんな内容なのか?

小説ではなく、ノンフィクションの伝記になりますね。

著者のトムキンズが、画家であるジェラルドとセーラのマーフィ夫妻と、ヘミングウェイピカソ、レジェー、コール・ポーターなどとの華やかな交友関係を、色んなエピソード交えて群像劇のように綴っている本です。

写真付きで、1920年代から30年代の文化人達を活き活きと描き出しています。

いわゆる、その当時のめちゃくちゃイケてるやつらを描き出した本と言えます。

本の題名から言うと、彼らの生き方こそが「優雅な生活」であり、それこそが「復讐」というわけです。

なぜ生活することが復讐になるのか

本書に登場するような一流の芸術家は、ハチャメチャな性格で人でなしなのですが、ただ騒いでいる教養のない「パリピ」とは違います。

どこか本質的な苦悩を持っている人達なのです。

どんな人も、生きていることの苦痛を避けることはできません。

「なぜ自分がこうなのか」「なぜ自分がこんな目にあうのか」……多くの人が、そのようなことを思っているのではないでしょうか?

あるいは、嫌な人間、どうしても許せない人間というのは、やはり生きていればいるものです。(私もたくさんいます。)

「優雅な生活は最高の復讐である」という言葉は、イジケたり、グジグジしたり、誰かを延々と恨んだりすることでは、決して「復讐」にたどり着かないことを教えてくれます。

彼らが試みているのは、もっとスケールの大きな復讐、生きるということに対する復讐なのです。

誰かを恨んだり、誰かを傷つけたりしても意味がない。ただ、何かに復讐するような気持ちで、全力で優雅に生きようとしてみること……それが、「優雅な生活は最高の復讐」ということなのです

この言葉は、多くの人に気に入られたみたいで、贅沢の大家として知られる批評家の福田和也は、この言葉を言い換えた「贅沢な生活は最大の復讐である」をモットーとしているみたいです。

「贅」の研究

「贅」の研究


悲観的な基準で人生を測らない

私が人生で最も勇気づけられた言葉が、「Living Well is the Best Revenge―優雅な生活は最高の復讐―」です。

特に、誰かを、何かを、自分の不運を呪いそうになったときに、この言葉を唱えます。

そして、より自分の生活を良く、美しくしていこうとすることを目指します。

部屋の掃除をし、できるだけ良いインテリアで、できるだけ美味しいものを食べて、優雅で、贅沢に生きるのです。それを懸命にやることこそが、「最高の復讐」に繋がるのです。とても良い言葉ですよね。

悲観的な基準で人生を考えても、何もいいことはないのですから。

現在は版権元切れ

タイトルだけではなく、内容も面白いです。というより、内容を読むことによって、よりタイトルの含蓄が染み渡ってくる素晴しい本となっています。

私にとっては「座右の銘」なので、現在はインテリアのように飾っていますね。

本の入手方法ですが、現在はハードカバー、文庫本ともに版権切れとなっています。

AmazonなどのECサイトで中古品が出品されているので、少し高いけどそれを買えば入手することができます。(高いと言っても2000円から3000円程度です。)

とても良い本なので、みなさんよかったら読んでみてくださいね。

それでは、今日はここまで。

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